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2026/08/20|家づくりは、カレーづくりに似ている。


家づくりは、カレーづくりに似ている。

家づくりの打ち合わせをしていると、ときどき思います。

家づくりって、カレーづくりに似ているな、と。

急にずいぶん身近な話になりましたが、わりと本気です。

同じような材料を使っても、つくる人によって全然違うものができる。

そして「みんながおいしいと言うカレー」と「自分が好きなカレー」は、必ずしも同じではありません。

家づくりも、きっとそうなのだと思います。


同じ材料でも、同じ家にはならない

カレーには、ある程度おなじみの材料があります。

玉ねぎがあって、肉や野菜があって、スパイスがある。

でも、同じ材料を渡されたからといって、みんなが同じカレーをつくるわけではありません。

玉ねぎをじっくり炒める人もいれば、さっと煮込む人もいる。

辛いものが好きな人もいれば、甘めが好きな人もいる。

さらさらしたカレーが好きだったり、二日目の少し重たくなったカレーが好きだったり。

家も同じです。

リビング、キッチン、寝室、収納、お風呂。

必要な部屋だけを書き出せば、多くの家にそれほど大きな違いはありません。

でも、

そこで誰が、どんなふうに暮らすのか。

そこまで考え始めると、一軒一軒まったく違う家になります。


人気の間取りが、わが家にもいいとは限らない

家づくりを始めると、たくさんの情報に出会います。

回遊動線、ファミリークローゼット、横並びダイニング、ランドリールーム。

どれも便利ですし、それによって暮らしやすくなる家もたくさんあります。

でも、人気の間取りや設備を全部取り入れれば、後悔しない家になるかというと、そうとも限りません。

人気のカレーレシピを忠実に再現しても、自分にはちょっと辛すぎることがあるように。

大切なのは、

「それ、わが家にも必要?」

と一度考えてみることです。


間取りを考える前に、暮らしを考える

自分たちらしい間取りを考えるために、特別なことをする必要はありません。

たとえば、

朝、一番に起きるのは誰なのか。

帰宅したらバッグをどこに置いているのか。

洗濯物は畳むのか、ハンガーのまま収納したいのか。

休日は家族みんなでリビングにいるのか、それぞれ違うことをしているのか。

友人をよく招くのか。

植物を育てるのが好きなのか。

そんな、普段はわざわざ言葉にしないようなことの中に、その家族らしい間取りのヒントがあります。

家づくりというと、

「LDKは何帖欲しい」

「収納は何帖必要」

と数字から考えがちです。

でも、その数字より先に考えたいのは、

そこで何をしたいのか。

なのだと思います。


家づくりの「正解」から、少し離れてみる

私たちは家づくりの最初に、家とは直接関係なさそうなことまで聞くことがあります。

どんなものが好きなのか。

休日は何をしているのか。

今の家で好きなところはどこなのか。

逆に、何が嫌なのか。

「うまく説明できないけれど、こんな感じが好き」

でも構いません。

そういう小さな話を集めて、間取りや素材、光の入り方、収納の位置へ置き換えていく。

料理でいうなら、その家族のためのレシピを考えているのかもしれません。

だから、ときには、

「それ、本当に必要ですか?」

と聞くこともあります。

反対に、一般的には必要ないと言われるものでも、その人の暮らしにとって大切なら残します。


「わが家の味」がある家へ

家は大きな買い物です。

だから失敗したくないし、できるだけ正解を選びたい。

でも、家づくりについて調べれば調べるほど、

「これも必要かもしれない」

「これをしないと後悔するかもしれない」

と、正解探しになってしまうことがあります。

そんなときは一度、

「私たちは、どんな暮らしが好きなんだろう?」

というところへ戻ってみる。

ちょっと癖があってもいい。

誰かにとっては不便でも、自分たちには心地いい。

「うちは、これがいいんです」と言える家。

毎日食べても飽きない、わが家のカレーみたいな家。

そんな家が、案外いちばん長く愛せる家なのかもしれません。

家づくりを考え始めたけれど、まだ土地も間取りも決まっていない。

新築にするか、リノベーションにするかも迷っている。

そんな段階でも大丈夫です。

何を建てるかを決める前に、「なぜ家をつくりたいのか」「これからどう暮らしたいのか」から、一緒に考えてみませんか。

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