時のレイヤーに寄り添う家

〈京都市伏見区/2階建て〉

長く住み継がれてきた柱や階段はそのままに、キッチンは木の素材感を活かしてつくり直しました。料理をする時間も、家族が集まるひとときも、木のやわらかな表情がそっと包み込みます。洗面には深みのあるタイルをあしらい、毎日の身支度にちょっとした楽しみを添えました。
大切にしたのは「古さを消す」のではなく、暮らしの中に生きてきたものを受け入れながら、新しい日常へとつなぐこと。リノベーションは完成させて終わりではなく、時間とともに育っていく住まいづくり。過去と今が自然に重なり合い、この家での新しい時間がまたひとつ、未来のレイヤーとなって積み重なっていきます。

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