「イハウズの中の人。に聞いてみた」 

第1回 倉 太隆さん #1

 

▲ 倉 太隆(くら たいりゅう)さん/建築士



イハウズファンのみなさま、はじめまして。
ライターTと申します。

いきなり、誰。という空気、しっかり受け止めております。
 
方々でポカンポカンと池の鯉のようにみなさまのお口が開くイメージも、
もれなく伝わってきております。
 
 
2017年、360°どこからどう見ても激しく昭和な民家を、
うっかりハウジング雑誌の取材が来てしまう程、
ものの見事にリノベーションしていただいたイハウズOBでございます。
 
そんなOBである私が、イハウズでいつかお家を建てたいなと夢を膨らましつつ、
悶々とおうち時間過ごしておられる方へお送りするブログを担当することになりました。
 
このブログを通して、少しでもイハウズのお家とそれをつくっている人々の魅力をお伝え出来たら幸いです。
 
では、そろそろ皆さまが、本文にたどり着くことなくこのページを離脱し始める気配に危機感を感じてまいりましたので、前置きはこのくらいにして、

本題に入ります!
 
 
今回は、3人のお子さんのパパで、一級建築士の倉太隆さんに、東近江 K様邸
施工実例「広々とした暮らし」の家づくりを振り返りお話していただきました。
 
本文はいたって真面目。
 
これから家づくりをお考えの方にとても参考になるお話なので、
どうぞ安心してお口を閉じてお読みください。







「この感じ好き!」を共有する


(ライターT/以下 ライター)
ライター:今回のお施主様は、お子様が男男女という兄妹構成、倉さんのお子さんたちと同じですね。
お家づくりで生かせることはありましたか?
 
 
(設計士 倉太隆さん/以下 倉)
:そこはとても大きかったですよ。年齢が近い子供がいるということで共感する点が多かったので、
お子さんたちに対してどんなことをしてあげたいかとか、うちの場合はこうしてたんやけど、みたいなことをお話しできたりとか。
 
 
ライター:具体的にどのような流れで家づくりのお話をすすめられましたか?
 
 
:まず最初のヒアリングの時に「この家の感じ好き」というイメージの写真を持って来ていただきました。
そこからお話をしながらイメージを広げていきました。
 
打ち合わせ毎に、次回はここの場所の話をしましょうと言って、イメージに近い写真をご準備してもらってましたね。
例えば、「青いドアがいい」といっても僕とお客様が全く同じものをイメージできるとは限りません。
そこで確認のために毎回お写真などわかりやすいものを持ってきていただきました。
 
そして徐々にピンポイントでこだわりの箇所についてお聞きして、キッチンカウンター、洗面…と詰めていき、イハウズの事例などを照らし合わせていきます。特にこだわりを持ってらっしゃる所に関してはより確実なイメージの共有をはかります。
お話の進み具合にあわせて希望を引き出せるようにエスコートをしていく感じかな。
全然過去の事例にないことであれば、僕なりに解釈した写真をご用意したり、スケッチや図面にしてご提案していきました。
 






印象的なのは何と言っても吹き抜け空間に浮かぶ小屋のようなこのお部屋! 


ライター:このお家で印象的なのは、何と言っても吹き抜け空間に浮かぶ小屋のようなこのお部屋!

 
:そうですね。「自分の音を鳴らす部屋が欲しい」というご主人のご要望にお応えしてお作りした部屋です。
ここの壁には吸音効果のある断熱材を使用することで防音効果を持たせました。
小屋の部分は二階に作るのではなくて、あえて半階上げて階段を上がっていく姿があることでより
小屋感が出るかなと。
 
 
ライター:この小窓も可愛いですねー。
 
 
:はい、ここに窓を設けること防音効果は落ちるのですが、窓からリビングを見下ろしてご家族の様子を見ることも出来て、この部屋にいても
ご家族との繋がりが保てるようになっています。あと、ご主人がギターをディスプレイされるということで天井を高めにしてあります。
 
 
(次回 倉太隆さん #2へ つづく)