「イハウズの中の人。に聞いてみた」 

第3回 細野 鉄二さん #3

 

イハウズのおうちのこと
それをつくる人達のことを「知る」ブログ。
 
「イハウズの中の人。に聞いてみた」⑨は建築士 細野鉄二さん。
 






家づくりは、人と人とのコミュニケーション

 
 
(ライターT/以下 ライター)
ライター
:細野さんが家づくりにおいて大切だと思うものについてお聞かせください。
 
 
(細野鉄二さん/以下 細野) 
細野
:僕たちがやってる注文住宅やリノベーションでの家づくりというのは、
お客さんの要望を現場の職人さんへとしっかりと伝えてお客さんの理想を形にしていくことだと思います。
 
そのためにはお客さんの声に耳を傾け、僕たちからもプロとしてのアドバイスをさせていただき、
さらに大工さんや電気屋さん、水道屋さんなど、作り手の考え方も拾い上げながら作っていくことが大切だと思っています。
 
また、家づくりに関わる全ての人たちへのリスペクトの気持ちも欠かせません。
 
 
ライター:たくさんの人が関わるとなると難しい面も出てきそうですが。
 
 
細野:例えば、僕が担当しているリノベーションの話でいくと、お客さんの要望の中でも図面では表現できない『感覚』の部分を職人さんたちみんなに細部まで伝えていいものを作るというのは難しいところありますね。
 
 
ライター:感覚の部分を伝えるのにもかなりスキルが必要そうですね。
 
 
細野:もともと物作りが好きっていうのもあるんですけど、現場監督として現場を見てきたという経験が生かされていると思うんです。
作り手の気持ちがわかった上で話ができるというのは大きいと思います。
 
工事において、あらかじめ予想されることを僕たちがちゃんと理解しておかないと、後々お客さんからのクレームにも繋がってしまいますし、
どういう風にお客さんに説明しておけば職人さんたちが作りやすいのかも考えなければいけません。
 
お客さんと職人さん、どちらに対しても知識と経験をもとにした質の高いコミュニケーションを取ることが大事だと思います。
 






不便さを感じられる豊かさ。それが僕の理想の生活だったりします。

 
 
ライター
:細野さん、お休みの日はどんな風に過ごされてるんですか?
 
 
細野
:別に何ってことないんですけど、家の周りでやることが多くて。
 
 
ライター:というと?
 
 
細野:例えば、草刈りやペンキ塗り、薪ストーブを使うのでそのための薪割りとかをやったり。
 
午前中とかはそんなことしてて、昼はおにぎりでも作って子供とちょっと公園とかで食べよか、とかホント普通です。
 
帰りに晩飯何する?買い物いっとことか?とか言って買い物行って。
たまに僕も料理するので、肉買ってきて焼いてみたいな「THE男の料理」をしたり。おしゃれな料理とかじゃなくて。笑
 
 
ライター:草刈りに、薪ストーブ……、なんだか環境の良いところにお住まいな感じですね?
 
 
細野:今、ここ赤いでしょ?(鼻のところを指差しながら)
 
 
ライター:ええ、すごい気になってました。笑
 
 
細野:今住んでるとこが自然が多いところなんですけど、この前、顔に虫がパン!てとまって。
「わ!虫や!」って捕まえたんですよ、その時にプチッて刺されて。
今日になって時間差で腫れてきたんですよ。笑
 
 
ライター:そういうことだったんですね。笑
 
 
細野:虫が多かったり、買い物も車で10分ぐらいかかったりと、いろんな不便はあるところなんですけど、
それがある意味充実感というか、不便さを感じられる豊かさというか。
わざわざ遊びに出かけなくても、何気なく生活の中でやってること自体を楽しめてる感じで。
 
結構それが僕の理想の生活だったりします。
 
 
 
 
 
(次回 「イハウズの中の人。に聞いてみた」第4回は 現場監督 河原將人さんにお話を伺います)