第2回 三上 加奈惠さん #3
イハウズのおうちのこと
それをつくる人達のことを「知る」ブログ。
「イハウズの中の人。に聞いてみた」⑥ は、一級建築士 三上加奈惠さんに 3階建て、二世帯の家づくりの完結編です!
あきらめず、カタチを変えて夢を実現
(ライターT/以下 ライター)
ライター:三上さんが今回の家づくりで印象に残っていることは?
(設計士 三上加奈惠さん/以下 三上)
三上:当初、奥様は2階にバルコニーをつくることをお望みだったんですが、立地やいろいろな事情で実現が難しくて。
だったら、外にいるような感じでくつろげるベンチを窓辺に設けようということになったんです。
ライター:あきらめずにカタチを変えて夢を叶えられたのですね。
三上:もともと奥様の理想の暮らし方のひとつに、家族の居場所がいろんなところにあってそれぞれ好きな場所で
違うことをしているけど、なんとなく同じ空間で繋がっていられるお家というのがあったんです。
三連窓の下のベンチはその居場所のひとつにもなったんじゃないかなと思います。
ライター:いろんな思いが込められたベンチなんですね。
三上:お引き渡し直前に、奥様とお母様と私の3人で現場にいることがあったんですね。
そしたらお2人が何気なしにベンチに座って「あぁ~、ここに座りたかった~」って、しみじみおっしゃって。
まだソファも家具も何もない状態だけど、そのベンチに座れることをとても喜んでくださったんです。
それを聞いた瞬間、私も「あぁ、良かったなぁ~」ってめちゃめちゃ嬉しかったです。
愛犬「kuu」のこと
ライター:そういえば、最近ワンちゃんを飼い始めたそうですね?
三上:そうなんですよ、ポメラニアンの子犬を。
ライター:なんていうお名前なんですか?
三上:kuu(クー)っていって、フィンランド語で「月」という意味なんです。
最初は日本語の柔らかな響きの言葉にしたくて、いろいろな名前を夫と考えたのですが
なかなか二人共がピンとくる名前がなくて……
以前、私が「フィンランドに行きたいな~」と言っていたのを覚えていたのか、
夫が「フィンランド語でなんかいい感じの言葉ないかな?」と言ったのがきっかけになりました。
フィンランド語でもいくつか候補はありましたが、言葉の意味もよくて音の響きがよかったのが「kuu」でした。
ライター:kuuちゃんとの馴れ初めはどんな感じだったのですか?
三上:姉が動物保護団体でボランティアをしていて、kuuはそのハウスで保護されたワンコなんです。
いつかは犬を飼いたいなと思っていたんですが、在宅勤務中に姉から連絡が来てkuuを
家族として迎えることになりました。まだ子犬なので私たちがお家にいられるタイミングでちょうど良かったです。
以前、姉と暮らしていた時もワンコと一緒に生活してたんですけど、自分が主体となって飼うのは今回が初めてなので、
保護団体の方や姉にいろいろ相談しながらお世話してます。
今回ご紹介したお家は、京都市西京区 K様邸「三連窓の家」
(次回 「イハウズの中の人。に聞いてみた」第3回 は 二級建築士 細野鉄二さんにお話を伺います)